昨日からお盆
猛暑に続いて大雨と
地上では異常気象が続いています
みなさまのほうはいかがですか
私は 昨日は
今年が新盆となる
お世話になった先生のところにおじゃまして
ご家族と先生のお話を語り合い
ご仏前でクリスタルボウル を
奏でさせていただいてきました
舞踏家で歌人
ご自身がずばらしい表現者の先生でしたが
若い表現者たちを慈しみ
励まし
母のように愛情を注いでくださり
私も生前
大変に可愛がっていただいた先生でした
私は先日
出羽三山神社で奉納演奏をしてきましたが
旅から帰ってから
参列してくれた方のお一人から
あの日 園子さんが内殿で奉納の準備をされている時
拝殿の入り口のひさしのあたりに
赤い頭をした大きな烏(からす)がいて
園子さんのいる内殿のほうに飛んでいくのを見たんです
あまりに不思議で
まぼろしだったかもしれないのですが
確かに見たのですと
絵を添えてメールをいただきました
その絵は
鳥というより
大きな赤い帽子をかぶった人が
マントのような黒いドレスを着て
金色の靴を履いて立っているような姿でした
絵を見た瞬間 私は
これは5月に亡くなったその舞踏家の先生
朱鷺子先生が
奉納を聴きにきてくださったんだと思いました
なぜって
赤い帽子 黒いドレス
それは 生前の先生のトレードマークそのものだったからです
あの日 ご神前で
心を寄せる出羽三山の神々へ頭を垂れ
なくなった人の魂が向かうといわれる
月山に思いを馳せた時
5月に亡くなった先生の姿が浮かび
先生への愛惜と感謝の思いでいっぱいになりながら
演奏をはじめたのですが
そのことは誰にも話していませんでした
旅から帰って数日後に
絵を添付したメールをいただいて
ほんとうに驚き
送ってくださった方に連絡をし
御礼を伝えながらことの次第をお話ししました
ほかにも不思議なことがあって
奉納の後のお下がりのお神酒を
なぜか今回 2本いただいたのです
どうしてだろうと思っていましたが
絵を見たあとは
お盆には仏前にいらっしゃい という先生のメッセージだと了解し
昨日はそのお神酒の一本を
ご仏前に御礼に供えてきました
ご遺族に奉納演奏といただいた絵の話をしたら
朱鷺子さんですね
朱鷺子さんが園子さんの奉納に
立ち会いに行ったんだと思いますよ と
目を潤ませて言ってくださいました
私たち日本人は
この世は 目に見えるお互いだけが
生きているのではなく
先に彼岸にわたった人たちや
さまざまな 目に見えない存在も
一緒に生きていて
そばで一緒に喜んでくれたり
泣いてくれたり
心配しながら見守っていてくれている
そんなことを感じ
見えない存在への感謝を
大切にする文化を持ってきました
コロナに加えての異常気象で
いろいろ大変なこともありますが
お互い 身の安全を大事にしながら
彼岸(向こうの岸)に渡った人々が帰ってくる
お盆というこの特別な時期
直接出向けても
出向けなくても
自分がこの人生で出会った
大切な人たち
自分に連なる方々
大切な存在に
思いを馳せ
感謝の思いを手向ける時間をもちたいですね
*** お知らせ ***
月末 8/29(日)仙台で
夕方16時から
ピアニストの庄子純一郎さんとのコラボ演奏会
演奏会「静けさを聴く夏の夕べ」があります
ご希望の方は
美術館 または
私までお申し込みください
それでは
どうぞ引き続き
よいお盆休みを💕