以前にもこのブログに書いたことのある
ナタリー・ロジャーズ。
そのナタリー・ロジャーズが亡くなったという知らせを
表現アートセラピー研究所の小野京子先生からいただきました。
先週末、ご家族に見守られながらの、安らかな旅立ちだったそうです。
ナタリーは、父であるカール・ロジャーズのパーソーセンタードアプローチと
さまざまなアートによる表現活動を融合させて
Person-centered Expressive Arts Therapy (日本では「表現アートセラピー」)
という独自の芸術療法を創り上げました。
私は 人間として 一人の女性として
生き方に悩んでいた時
ナタリーの『啓かれゆく女性』を読み
名の知られた彼女が
自分の感情をしっかりと感じながら
自分の生活や人間関係を見つめ
それを赤裸々につづりながら
ほんとうに自分自身が納得のいく生き方を求めて
さまざまな行動を試みていく姿に
非常に感銘を受けました。
その後 2003年から日本で始まった
表現アートセラピーのトレーニングを
運良く第一期生として受講することができました。
何かをしてもいいし、しなくてもいい。
どこまでも本人の自由な意思を大切にする守られた空間と時間を体験し
その中で動きや色や形で遊ぶように
時には叫ぶように
自分を表現してみる機会を得たことは
その後の私の人生に
数々の気づきと変化を生み出してくれました。
トレーニングコースでシェアを聴きあった仲間とは
それまでに経験したことのない深い絆で結ばれるのを感じました。
私にとっては、パーソーセンタードアプローチと表現
その両方があったからこそ
悲しみを吐き出し
少しずつ自分の中の宝物を見つけ
次に進んでこれたと思います。
数年に渡るトレーニングを終えたあとも
パーソーセンタード表現アートセラピーの場は
私にとって
時々味わわずにはいられない充電の場です。
人一倍感激屋で
嬉しいといっては泣き 悲しいといっては泣き
太陽のようによく笑ったというナタリー。
改めて今 感謝の言葉を捧げたいです。
これは2010年 カリフォルニアで開かれた
ナタリーの盟友シェリー・デイビス先生の
ワークショップの際の写真です。
ナタリー
私たちにPerson-centered Expressive Arts Therapy をありがとう!!
そして小野京子先生
日本にナタリーの表現アートセアートセラピーを
持ち帰ってくださってありがとう!!