昨日はソングとオペラ「林光の男と女」を観に福島へ。
うた役者 大石哲史さん、女優の新井純さん、ピアノの服部真理子さんによる
林光の世界でした。
中野重治、木島始、ロルカ、長谷川四郎、永井荷風…。
それぞれの詩人たちの言葉と光さんの音から生まれた歌が
役者と歌い手とピアノによって命を吹き込まれ
新たな「うた」として迫ってくる すてきな体験でした。
歌でありお芝居である
なるほど
これがソング&オペラということね!
その昔の「黒テント」や「こまつ座」のお芝居を思い出し
懐かしくも楽しく味わいました。
やっぱり歌はいいなあ
音楽はいいなあ・・・!!
「福島コダーイ合唱団」の降矢先生、目黒さん、大木さん、
ほかにもお顔を見たかった福島のみなさんにもお会いできて
とっても嬉しかったです。
コンサートでは
木島始の詩に作曲されたカンタータ「脱出」や
中野重治の詩に作曲された「わかれ」など
好きだった詩もたくさん歌われて うっとりしました。
アンコールの最後の最後にアカペラで歌われたのは
谷川俊太郎さんの『マザーグース』のうたでした。
「ぼくがつきをみると」
「マザーグース」より
谷川俊太郎 訳
ぼくがつきをみると つきもぼくをみる
かみさま つきを おまもりください
かみさま ぼくを おまもりください
しずかにこころにしみてきました。
なんだか 大石さん 新井さん 服部さん
お三人の福島への深い祈りを感じて
胸がきゅんとしながら帰路をたどりました。