おかげさまで熱中症も落ち着き
ミネラルと水分をとりながら無理せず過ごしております!
一昨日は市内の大学の看護学部の学生さんに
教員時代やクリスタルボウルでの訪問活動を通して
学んだことをお話する機会をいただきました。
いただいたテーマは「相手の心に寄り添うということ」
いくつかエピソードを考えていったのですが
学生さんたちの顔を見ながら
特別支援学校時代
生徒さんたちと 関係を築く時に
心を開いて受け入れてもらうために
何が大事だったか
また相手に寄り添うということの例として
教師生徒みんなで取り組んだ演劇づくりについて
お話させていただきました。
もし自分がご縁をいただいた方が
言葉を発することができなかったら
どうします?
視線や表情で
返事を返してくれなかったらどうします?
そっと触れた指先に
かすかな返事を感じることがあるかもしれません
相手のことをわかりたいという気持ちで
語りかけ
さまざまなかたちでの
コミュニケーションを試み
相手の方がどんなふうに応えてくださっているか
応え方を探してみる
そんな積み重ねが 関係をつくっていくのだと思います
可能な限りその方の病気や障がい
これまでの歴史についての情報を集め
その人を知ろうとすること
病状や障がい 年齢 生活経験などから
そのひとの気持ちを想像してみること
そして 言葉の掛け方 触れ方 声の大きさ 近づき方 介助の仕方等を
ご本人に聞きながら研究して行くこと
そんなふうに
相手の立場を想像しながら
ていねいにかかわりを積み上げていくことが
寄り添うことではないか
そんなお話をさせていただきました
後半は
父の話をしました
誰にでもやってくる老いですが
身体に次々に老いの不具合があわられる次期になった時
ひとはどんな気持ちになるのか
わが父の
憤りや腹立ち 抵抗 落胆 あきらめ 痛みと受容というプロセスを
振返りました
年輩の方には
あたりまですが 熱く謳歌してきた輝く青春があり
家庭や社会の中心になって働いてきた壮年期があり
長い長い人生の歴史があります
その人が生き抜いてきた人生の時間に思いを巡らし
敬意をもって寄り添うことの大切さを感じた話をしました
最後はクリスタルボウルを聴いていただきました
お話や響きを 学生さんたちがどう感じたか
不安だったのですが
授業が終ったあと
ボウルのまわりに 意外なほど学生さんたちが集まってくれ
ボウルについて口々に質問をしたり 写真を撮ったり
中には抱っこしてもいいですかと言う学生さんもいて
何かを感じてくれたんだなと嬉しく思いました。
お話の最後の最後に話したのは
人を支える仕事に就こうとするみなさんに
自分のこころとからだを なによりも大事にしてほしい
自分が幸せと思える時間を過ごすこと
人生の楽しみや
バカをいい合 弱音も吐ける仲間を
ぜひ学生時代に開拓してほしいということでした
私自身 それが上手ではなかったゆえに
よけいにそれを伝えたいのかもしれません
年を重ねましたが 相変わらず人生模索中
こんな機会をいただいたことを
ありがたく思った一日でした。