出逢い

「昇華する魂〜堀井正明回顧展」〜にしのぴりか美術館

先週末

凍てついた雪の中
すばらしい美術展に行ってきました。

堀井正明6

黒川郡大和町吉岡の「にしぴりかの美術館」で開催中の
「堀井正明回顧展〜昇華する魂〜絵が生きることのすべてだった」
がそれです。

堀井正明さんは八王子に生まれ
高校では清志郎や三浦友和さんと同じ学年だったそうです。

幼い頃から絵を描くことが好きだった堀井さんは
美大に進学し画家を目指しますが絵では食べていけず
中学校の美術教師となりました。

美術を教えるかたわら創作に没頭していましたが
25歳の時 精神を病み、退職。

入退院を繰り返しながら
その後も病室や作業療法室でただ黙々と作品を描き続けそうです。

勧められて出展した
2011年と2013年の東京精神科病院協会主催「心のアート展」で
作品が注目されて高い評価を受け

個展も開かれ
ますます注目を浴びようとしていた矢先の2014年7月
平井さんは急逝しました。

堀井正明3

残された作品が縁あってこの美術館に収蔵され
今回の回顧展になったそうです。

生命のほとしばしるような100号の大作の油絵のほか
アクリル画、水彩、クロッキーの魅力的な小品が並び
私は堀井さんの世界にすっかり釘付けになってしまいました。

堀井正明5

23日は特別企画で
編集者・執筆家の都筑響一さん
東京・平川病院「造形教室」スタッフの宇野学さん
花巻・るんびにい美術館ディレクターの板垣崇志さんの鼎談がありました。

お三方がそれぞれのフィールドから
作品映像と同時に
出逢っている方達の作品やその方の世界を語ってくださり

人間と表現について
深い話を聴かせていただきました。

私は
ひとと表現ということに興味があります。

今回のにしぴりか美術館は
障がいのあるひと・ないひとが
ともにアートや手仕事を楽しむ場を発信していますが

障がいのあるなし
年齢 性別にかかわらず

ひとは
そのひとしかつむげないものがたりを
日々生きていると思います。

わたしの色はどんなかしら

わたしの線はどんなかしら

わたしのタッチはどんなかしら

今日のページは何色かしら・・・

自分の描く今日のページを

そのまま ただそのまま いつくしみましょう。

堀井正明回顧展は2・29(月)まで開かれています。

美術館そのものも、かなりも面白いです。

お時間ありましたら、どうぞでかけてみて下さいね。

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