出前活動

気仙沼「ケア提供者のためのセミナー」

6/1は 飛騨千光寺の大下大圓住職にお声がけをいただき
気仙沼市で開かれた
日本災害看護学会主催「ケア提供者のためのセミナー」に
クリスタルボウルと参加してきました。

大下さんは12歳で出家、高野山で密教修行をした大阿闍梨です。
高野山大学卒業後スリランカの仏教大学に留学し得度
仏教瞑想を習得されました。

帰国後は 円空仏でも有名な自らの寺 飛騨 千光寺を拠点に
いのちのボランティアネットワークを展開し

カウンセリングや臨床活動
飛騨高山を中心とした福祉のまちづくりの発信やホスピス活動

京都大学大学院等では
未来の医師 医療技術者に向けて「スピリチュアル・ケア」の講義と
幅広く行動する仏教者でもあります。

おおしたさん 円空

大下さんの書とこの日おみやげにいただいた千光寺のキーホルダー

セミナーは
1995年の阪神・淡路大震災を機に設立された「日本災害看護学会」の主催で
東日本大震災の直後から
地元で周囲のみなさんのケアにあたってこられた
保健師、看護師、医療関係者の方々に向けて開かれたものでした。

セミナーは「災害とスピリチュアルケア」と題した講演と
ワークショップ 瞑想実習
最後は声明もありました。

大下さんは
震災直後から東北の被災地を訪れ
さまざまな支援を続けておられるそうですが
今回は特に対人援助職の方々に向けて組み立てられた内容でした。

印象に残ったのは
「対人援助職」というのは「感情労働」だといういう定義です。

保健師さんも看護師さんも お医者さんも
障害や疾病を有する相手の共感者となることが求められ
不安や恐れ等の負の感情への共感が求められることも多い仕事である

そのような職種を志す人の中には
使命感や責任感の強い人も多く
自分で自分を追い込んでしまうこともある

なるほどと思いました。

ほかにも
臨床心理士さんやカウンセラー
学校の先生方や保育士さんなど
心理や教育に携わる方
また介護士さんやヘルパーさんなど
福祉に携わる方々も
対人援助職の部分があることでしょう。

震災という想像を超えた体験

自分自身も被災者でありながら
周囲の人々のケアにあたり
何の手がかりもない中
刻々と移り変わる状況に
対応し決断し行動しなければならなかったこの3年間

ワークショップでシェアされたお話を聴きながら
迷いながらもその時々できることをして
休みも取らず必死にここまでやってきたという
みなさんのストレスの大きさを改めて感じました。

大下さんは講演の中で
自灯明・法灯明』『自利利他』という言葉を紹介して下さいました。

これらはお釈迦さま
すなわち仏陀の言葉で

『自灯明・法灯明』というのは
自分の中に灯火がある 答えがある
あなたのなかに大きな力が隠されている
という意味なのだそうです。

そして『自利利他』

仏教では ひとのために役立つことをしなさい
そのことによって自分も生かされると言われますが

大下さんの『自利利他』は

まず自分のために生きなさい
まず自分を大切にしなさい

自分を大切にすることで はじめてひとも大切にできますという順番なのです。

なるほど
ほんとうにそうだなと思いました。
自分が燃え尽きてしまっては
人を支えることも 人に与えることもできません。
まずすべての土台としての自分を大事にすること
それが始まりだと思います。

このあと
ストレスを溜めないためのセルフケアの方法の紹介や瞑想の実習
語り合いのお茶っこワークなどがあり
とても勉強になりました。

開会時と瞑想時 そして声明の時に
クリスタルボウルを奏でさせていただきましたが
参加者のみなさんから感謝の言葉や感想をいただき
私のほうが感謝でいっぱいでした。

ご希望のみなさんに
『ありがとうヒーリング』のCDもお渡ししてきましたよ!!
お家で 集会所で 活用していただけたら嬉しいです。

いつも応援して下さっている全国のみなさまに
こんなご報告ができることも嬉しいです。

大下さん
日本災害看護学会のみなさん

ありがとうございました^^

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