真夏のような毎日が続いていますが
みなさん いかがお過ごしですか
土曜日は「白萩の会」中央支部の集まりに
クリスタルボウルと参加してまいりました。
実は 私もこの会に所属している会で
県内の、退職した女性の先生方の会なのです。
定年よりだいぶ早く教職を離れた私は
定年まで勤め上げた先生たちの場に加わることに
最初 ためらいもあったのですが
現役時代
一緒に教材研究や授業研究をし
さまざまなことを熱く語り合った先輩たちのお誘いで
入会させていただきました。
人生のある時
本気で一緒に何かに取り組んだ先輩たち仲間たちって不思議なもので
何十年の時間が流れても
一瞬でその時の熱と信頼感が戻ってきてしまう
先輩たちがいるなら と 一員に加わらせていただきました。
この会は
米寿を越えたメンバーもいらっしゃるのですが
参加するたびに
先輩方の日々の過ごし方に
刺激を受け
これからの自分の暮らし方に
ヒントをいただいています。
これからどんなふうに生き
年を重ねて行こうか
日々どんなふうに生きることを
自分は望むのだろうか
父母亡き今
私にとっては
人生の先輩たちの話を聴きながら自分のこれからの生き方を考える
貴重な場の一つになっています。
退職後の生活 といっても
順風満帆 悠々自適 などという方は少なく
これまでの昼夜のない激務から退職した途端の体調不良や発病
待っていたような親や伴侶の介護生活のはじまり
さまざまな事情からの再就職
そして4年前の大震災
でも
集まっている先輩たちは
何やら明るく
表情にもお話にもハリが感じられます。
どうしてみなさん
こんなふうに生き生きとしているんだろう
毎回 その元気の秘密を考えながら
参加している私です
毎回気がつくことは違うのですが
今回感じたのはこんなこと
①自分でする自分サイズの暮らし
一人暮らしの九十歳に近い先輩は今なお食事、家事、畑仕事を一人でこなし、時々書道を楽しんでいます。
手を動かし体を動かし頭を使う、家事は頭脳労働の最たるもの。自分でこなせる範囲に、暮らし方やもちものをシンプルにしていくことも大事だと思いました。
②大好きなことをする
畑仕事 ガーデニング 読書 昼寝 カラオケ 書道 合唱 ボランティア 。
好きなことをしている時間は、まさに生きる喜び、気力の源。そこからまた新しいつながりが生まれることもありそうです。ここからは、大好きなこと優先でいきたいですね。
③人の中にでかけて 広い視野をもつ
よっこらしょと人の中にでかけていって人の話をきく。考え方が広がったり、気分が変わったり。
病気や人生の諸問題、経験している友達たちがいがいと大勢いたりもします。自分だけと思わず、人の中にでかけてさりげなく話してみる。ひとりで抱え込まない、これも大事な知恵、と思いました。
☆番外
世の中のため 次の時代のこどもたちや孫のために
できることをする
この会にきて
先輩たちの様子を見ていていちばん感動するのは
実はこれかもしれません
私も わずかでも
近づけたらなと
思います
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演奏後、ひとりの先輩が近くに来てくれました。
「今日の響き、とてもよかったよ。
自分が穏やかに、何の心配もない状態になって、失礼だったけど眠っちゃったわ。
私は検診で突然癌が見つかってね、三日後に入院手術と言われたの。
頭が真っ白になって、どうしていいかわからず、家に帰って一人、井上靖の『敦煌』を読んで過ごしたの。
あのとき、今日のこの音があったら、どれだけ助けになったかわからないと思ったわ。
私は幸い、今こうして元気を取り戻しているけれど、ぜひこの音を、突然の発病で絶望と不安の中にある人に
ぜひこの音を届けてちょうだいね。」
自分が世の中にできることを教えていただいて
ありがたく思いました。
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そうそう
ちょうどこの会の前日は7月10日
仙台にB29爆撃機が大挙して爆弾を投下し
一面が焼け野原になった
仙台大空襲のあった日です
中央支部の先輩方は
自分たちの戦争体験をものがたりと合唱曲にして
学校や地域に出前にでかけています
タイトルは『おばあさんから孫たちへ』
戦争の時代ってどんなものか
体験したおばあさん おかあさんたちの話を
ぜひ聴いてみてください。
近日の予定は
日 時 7月17日(金)10:45〜11:30
会 場 郡山コミュニティーセンター(仙台市太白区郡山5−7−1)
内 容 合唱組曲『おばあさんから孫たちへ』 宮城白萩の会 有志
お話 「満州引き揚げを体験して」 増田千代子さん
参加費 無料
です♪
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