音・旅・自然

年長者はコミュニティの宝〜『神との対話』とナバホの青年にきいた話

5月も半ばとなりましたが
いかがお過ごしですか

14日には
まだ感染者が多い首都圏や地方都市を除き
が全国39県で緊急事態宣言が解除されました

私の住む宮城県では
学校は今月いっぱいは休校ですが

週末から
美術館 映画館 水族館などの施設が
再開だそうです

しかしながら
世界各国では
自粛解除してから
また感染がぶり返した例も多いですから

医療の専門家チームから
はっきりと終息判断が出るまでは

これまでのように
外出時は過密になる場所や時間帯を避け
マスク 手洗い 消毒 換気で
うつさない 運ばない を
心がけたいですね

自粛生活も長くなってきて
オンラインがあるとはいえ
直接の人や物との接触が恋しくなったりする自分を感じ

ああ
やっぱり三次元を体験したくて
生まれてきてるんだな
なんて思ったりしていますが 
みなさんはいかがですか^^;

そんな思いが伝わったのか

昨日プランターの花や野菜に水をやっていると
お向かいのご年配の奥様が声をかけてくださって

あら〜きれいに咲かせてるわね〜
ちょっとお茶飲みに来ない? と
誘ってくださいました

さっそくおよばれすると
テーブルの上には
新物の筍とぜんまいとさつま揚げの美味しそうな煮物
それに
ご主人が漬けてくれたというお漬物とお茶と羊羹!!

おいしい料理をいただきながら
よもや話と相成りました

デイサービスのスタッフさんたちがね
若いけど 女の子も男の子もみんないい人たちで
一生懸命で 優しいのよ〜

ほんとにありがたくてね
私もいつもありがとうって言っちゃうの

この頃は
リハビリの他に
みんなで手縫いでマスクづくりしましょうと
材料を準備してくれて

ほら縫ってきたのよ〜と
すてきなマスクを見せてくださいました。

こんなふうに
会う人をいつも感謝の目で見られる方だから
まわりのひとたちも ますますこの奥さんに
親切にしたくなるんだろうなあ〜と思いました

帰りには
コロナ予防にね と
青森の田子にんにくの黒焼きをいただき
また来てねと見送っていただき
幸せな気持ちで帰りました

そこでつながったのが
ちょうど ブックカバーチャレンジの3冊目で紹介しようと思っていた
この本(全3巻ですが^^;)です!! 

『神との対話』 1〜3
ニール・ドナルド・ウオルシュ著 吉田利子訳 サンマーク出版

この本は作者のニールが
仕事に失敗し
お金も友人もパートナーも
何もかも失って

ゴミ箱をあさるほどにどん底の生活になり
思わず 神をののしった時に
突然始まった
「神」との対話を記録したものです。

それぞれの巻に
私たち人間が
どうにしたらもっと自由に
自分自身を実現しながら生きていけるのか
明確で 時に驚くような対話が続いていきます

まさに2020年の今を語っているような箇所や
ここから先の社会のありかたや 
世界の方向性を語っているような箇所もあって
読み直して興奮しました!!

(所有やべーシックインカム
 未来の子育てや教育
 国際政府や宇宙人の話まででてきます^^;)

そちらはぜひ直接読んでいただくとして

3巻の第1章に

ほんとうは人生は誰でも思うように生きられるのに
そうなっていないのは

大勢の人が
自分を生きるのでなく
相手の顔色を見て
相手に合わせて生きているからだ
という話がでてきます

そしてその根っこには
「罪悪感と不安」があり
それはたいてい 親によって教え込まれていると
神は言うのです^^;

しかし 親もまた 
その親によって
そのような罪悪感や不安を植え付けれれてきている

人として
自分の価値に自信や誇りが持てず
人として成熟する時間のないまま
大人にならなければいけない社会を
あなたがたはつくってきてしまった
と「神」は指摘するのです

***********  以下引用  ***************

「大抵の親は、ほんの短い人生経験しかないまま、子育てをする。
 自分自身が何者なのか、親たちにまずい決め方をされて、
 それをなんとか克服しようとしている最中なのに、(親になってしまい)、
 こどもに何者かを教えようとする。だから、自分の人生も、子どもたちの人生も間違ってしまう。」

 「どうすれば変えることができますか?」

 「尊敬する年長者たちに子育てをゆだねなさい。」

〈略)

 「進んだ種族の社会では、年長者がこどもたちを育て、
 慈しみ、訓練し、智慧や教えや自分たちの伝統を伝える。」

〈略)

「あなたがたは、互いから遠ざかってきた。家族を分裂させ、
 小さなコミュニティを解体して、大都市をつくった。
 大都市にはおびただしい群衆がいるが、一人ひとりが集団への責任を感じるような
 部族、グループは数少ない。

 だから実質的にはあなたがたには年長者がいない。とにかく、手の届くところにはいない。
 年長者から遠ざかるよりもっと悪いことに、あなたがたは彼らを押しのけた。片隅に追いやった。
 力を奪った。恨みさえした。」

(略)

「真実を、人生を知っているのは年長者だ。何が重要でないかを知っているのも年長者だ。
 誠実とか正直、忠実、友情、愛といった本当の言葉も知っている。
 尊敬する年長者たちに子育てをゆだねなさい。」

〈略)

「あなたがたの種は最近になってコミュニティづくりを強調し、拡大家族を築くようになった。
 しかも若者たちはだんだん年長者を尊敬するようになり、
 彼らの人生に価値や意義を見出し始めている。
 これは有意義な方向への新しい第一歩だね。こうして事態は「方向転換」する。」

*******引用ここまで************

昔アメリカのアリゾナ周辺を旅した時
アメリカ先住民の ナバホ族の青年に
聖地を案内してもらったことがありました

片言英語でナバホの人々の暮らしや文化のことを訪ねた時
ナバホでは 
お年寄り(年長者)の世話は孫にさせるのだと彼が教えてくれました

5歳から10歳ぐらいのこどもは祖父母と住み
孫がおじいさんおばあさんの食事の世話や
身辺の世話をするのだそうです

一緒に暮らしながら
こどもは年長者から人生を生きる智慧を教えてもらい

同時に おじいさんやおばあさんの様子を見て
人間は歳を取ると小さくなり 
自分一人では自分のことができなくなって
やがて別れの日がくる

人の一生には終わりがあって
おじいさんおばあさんのからだは母なる大地に帰っていき
魂は大空へと帰ってゆくのだということを
そばにいて学ぶのだ

年長者と一緒に過ごしたこどもたちは
長く生き抜いてきた人の持つ優しさや智慧や強さを知り
自然と敬意を払い 慕うようになる

また
身の回りの世話をしながら
自然に 弱い人 老いた人 助けがほしい人に
優しくできる若者に育つのだ

私たちの部族では だから
孫に祖父母の世話をさせるんだよ

と 彼は教えてくれました

『神との約束』にでてくる
「あなたがたの中の『すぐれた種族』」の部分を読んだ時

私はすぐにこのナバホの青年に聴いた話を思い出しました

そして 一昔前の日本にも
そういうお年寄りの智慧に
敬意を払う伝統はあったと思いました

お向かいさんとのお茶っ子
大事にしよう!!

これもコロナのプレゼントだなと思った一日でした

それでは今日もうすてきな一日を♪

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