フィンドホーン

『天使の歌が聞こえる』ブックカバー・チャレンジ その2!!

みなさん
こんばんは!!

仙台は今日も素晴らしい青空

植木鉢やプランターのお花や野菜たちも
水と太陽の光をたっぷり吸い込んで
嬉しそうでした

さて今
ブックカバーチャレンジ
2冊めのご紹介をさせてください

2冊めはこちら💕

『天使の歌が聞こえる』

ドロシー・マクリーン著   山川紘矢・亜希子 訳  日本教文社刊

これはこのブックカバーチャレンジに招待してくださった
麻里先生もとりあげておられたのですが

私にとっても
折に触れて読み返す
大好きな一冊なので
ぜひ紹介させていただきたいと思います ^^💕

さて みなさんは Findhorn という共同体をご存知ですか

Findhorn 日本語紹介ページ 

Findhorn は 1962年
スコットランドの北にある
フィンドホーンという小さな村で

アイリーン・キャディ  ピーター・キャディ
そして彼らの友人であった ドロシー・マクリーンの三人が
生活をともにしながらはじめた共同体です

人間が野菜や花たちに話しかけ 
対話しながら世話をし

その結果として
このやせた地質や荒涼とした気候では
ありえないほどみごとな野菜が実り

うっとりするほど美しい花々が
季節を問わず咲き乱れたことで

イギリスのみならず 世界の注目の的となり
世界中から見学者が訪れるようになりました

科学者たちがどう調べてみても
その理由は解明できず

理由があるとすれば
それは

植物たちの声を聴いて
彼らがいちばんのびのびと成長できる手順で
環境を作り世話をしたと考える以外にない

という結論になったそうです

Findhorn は
アイリーンが毎日瞑想の中で受け取る この共同創造を行う一人ひとりへのメッセージと
ドロシーが自然界との交信の中で受け取ったメッセージとを
一つ一つ ピーターが行動で実行していくことによって
現実のものになっていきました

今日ご紹介している
『天使の歌が聞こえる』の著者 ドロシーは

植物や樹木と意識を通わせ
受け取ったメッセージをピーターに伝え
奇跡のフィンドホーン・ガーデンの誕生に
大きく寄与した人なのです

現在 Findhorn は 
国連と提携して 持続可能な社会の教育の場を提供するなど
環境教育の先進的な活動が世界的にも認知されていますが

単に環境問題や持続可能社会について考えるだけではなく

私たちひとりひとりの内側の意識の変容や
人間同士、また人間と自然との共同創造のあり方の探求
持続可能な新時代の経済システムの探求などを大切にし

静けさの中で自分とつながる瞑想の時間や
自分自身や他者とつながる歌とダンス
そして土に触れ 野菜や草花を育てたり
エコロジカルな建築の住まいを建てたり補修したり 
活動がとてもユニークです

すべてがつながっているというホリスティックな視点で
現実的な社会への提案というチャレンジを続けるところも
私が心惹かれる部分です

コロナ下の今も 
オンラインで すばらしいプログラムやドネーション企画を
提案してくれています

さて 本の話に戻りましょう

ドロシーはカナダ人で
西オンタリオの豊かな自然の中
愛情深い両親のもとで子供時代を過ごしました

大学で高度な経済理論と会計簿記などの実務を学んだのち
一旦地元トロントの保険会社に見習い秘書として就職しますが

時代はちょうど第二次世界大戦が始まった頃で

英国機密情報局がニューヨークで働くカナダ人秘書を募集していることを知ると
今の堅実な暮らしにはない何かを感じたドロシーは
応募して見事に採用されます

21歳の時でした

その後 初任地ニューヨークでの勤務を経て  
パナマ  グアテマラ   ハイチ  ホンジュラス  ロンドンなど
政府の重要機密に関わる仕事をしながら
世界各地を旅して歩くのです

ここまででも十分数奇な人生ですが ^^; 

その後 ドロシーは
結婚を期に スーフィーの学びと出会い  

師や仲間と瞑想や学びを深め
日々の実践を重ねる中で
内なる声を聴き 内なる神に目覚めるという内的体験をしていきます

しかしながら
霊的な学びが進む一方
現実生活の中では さまざまな出来事が起こっていき

離婚を経て
学びの中で出会っていたピーターやアイリーンと再会し

軍人とその妻という立場から
ホテルのマネージャーという仕事で
見えざる手によって北スコットランドに導かれた二人と
行動をともすることになるのです

全12章のうち
この本の最初の3章までは
ドロシーのここまでの人生が語られ

続く第4章からは
ドロシーに
自然界の精霊や
高次の意識とのコンタクトが始まる様子や
その精霊やディーバたちが伝えてきたメッセージが描かれていきます

その内容は
「天使の歌」というロマンチックな言葉から
連想されるものとは違って

人間以上に進化した
非常に聡明な高次の意識体からのメッセージという感じがしました

4章以降ではそんなディーバたちとの交流の中で
ドロシー自身が
自分の価値を認め
自分自身をありのままに受け入れ
大きく進化成長していく様子が描かれ
 
自然界との共同創造の中で
成長拡大していくフィンドホーンの様子も描かれていました

ドロシーが交流した自然界の精霊や
草木や鉱物 時に風景や地域全体の背後に存在する
高次の意識「ディーバ(光の存在)」たちのメッセージが
ほんとうにすばらしいのです

一冊目で紹介した
アメリカの先住民の人々の
自然観や 創造主ともつながるものがあり
宇宙的なワンネスも感じました

本文から少し
ディーバや精霊たちの叡智の言葉を紹介しましょう

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     「  」は 精霊やディーバの言葉です 

「すべては波動であり、すべては生命です。顕現のそれぞれが、生命によって、また霊的存在によって助けられています。」p.97

「美を賛美すればするほど、あなたは宇宙とつながっていくのです。」 p.110

ディーバはわたしたちの世界の建設者だ。創造的叡智を体現するものとして、彼らはエネルギーとわたしたちが呼んでいるもの
を少しずつ、より物質的な構造へと変えてゆき、最終的にはわたしたちが物質と呼んでいるものへと変換する。彼らは、鉱物、植物、動物、人間、超人間など、全てのレベルでいのちを表現するための乗り物を作っている。 p.86

「すべてのものは一つの命の物質化したものであることを知ってください。 」 p.181

ディーバは、すべての生命の物質的相互依存も事実だが、私たちが一つの源から別れたものであるという事実こそ、真のつながりなのだと言った。私たちがこのことを受け入れ、源へ近づく時だけに、分離した感覚を消すことができるのだ。 p181

「あなたがたは、この地球とそのかなたに、新しい型〈パターン)と次元を創造するために必要なものを、すべて持っています。」 p.206

アメリカ原住民は、宇宙と一つであるという知恵は、完全な謙遜の気持ちがないと理解できないと信じている。
あらゆる創造物の前で、小さなアリの前でさえ、自分自身を低くし、自分が何者でもないことを悟らない限り、宇宙との一体感もわからないのだ。   p.224

自分を無にした時、人は初めてすべてのものになれる。その時やっと、人はすべての命と兄弟姉妹であることが、本当にわかる。
人の中心、または命は、すべての命の中心と同じなのだ。すべての命の中心とつながった同朋意識は、様々な生命体をつなげるための最も大切な鎖なのだ。 p.224

「命は動きであり、エネルギーであり、変化である 」 p.229

「内なる小さな声と調和して生き、その時にできる最高のことを行っていれば私たちは新しいエネルギーの波と溶け合うことができる。 私たちが自分の神の部分と同調する時、すべての創造物は私たちに同調する。 」p.229

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地球と調和した未来こそ
自分自身と調和した未来

地球上の生きとし生けるものたちと
互いに敬意を払い
平和に共存する世界こそ
心から幸せを感じられる世界

そんなことを考えさせられる昨今

この地球に私たちとともにある
高次の存在たちに意識をあわせ
その叡智に耳を傾けることが

私たちが
もっと自由に
もっと喜びを感じられる
調和とワンネスの生き方につながっていきそうな気がします

ということで
今日も 最後までお読みいただき
ありがとうございました♪

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