今日から10月
9月は 気がつけば
あちらへこちらへ
移動しているあいだに終わってしまいました
でも
何だか
私にはとても意義深い月でした
秋分の日は 少し早めの父の一周忌
準備のために たくさんの写真や書きものを眺めながら
人の一生を思いました
小さな赤ん坊の頃から歳をとるまで
その時々
気取っていたり 緊張していたり
怒っていたり 笑っていたり
いろんな顔の父がいました
戦争から帰ってきたばかりの頃の写真は
ほんとにやせこけて 目だけギラギラと鋭かった
でもその目が
生まれたばかりの私や弟を抱いている時には
優しい父親の目になっていました
母と並んでいる父
職場にいる父
仲間といる父
生まれて
家族に育てられ 大きくなって
いろいろな出来事に翻弄されながら
きっと父も
泣いたり 笑ったり
悔やんだり 誇らしかったり
胸ときめかせたり
死にたくなったりしながら
生きてきた毎日だったと思います
人間の一生って
日々刻々 出逢いの連続ですね。
予想もしない出来事と
そして自分自身と。
そして そんな体験を通して
生きることの味と
自分自身を知っていくんでしょう。
決して特別な人ではない
普通人の父の一生を眺めながら
ひとひとりの人生の豊かさと輝きが心にしみました。
せっかく生まれてきたんだもの
味わい尽くさなかったらもったいない
酸いも辛いも
甘いもしょっぱいも
嬉しい出逢いも やっかいごとも
みんな同じように
私の人生にやってくる すてきなお客さん
たった一度の人生
いろいろなことをやってみよう
そして
いろいろな自分に出会ってみよう
そんな気づきをくれた
父に感謝の一周忌でした。