音・旅・自然

蔵王古道で生まれ直しのお山まいり〜その2

おはようございます
またちょっと夏が戻ってきたような昨日今日
どんな朝をお迎えですか

前回は
8/22の蔵王お山詣りのお話でしたが
よかったらもう少し
お付き合いくださいね

朝6時 遠刈田温泉の登り口の刈田嶺神社里宮に集合
片道9時間の道の4/5ぐらいまで
何とか登ったものの
からだはかなりへろへろに

しかも 残る最後の1/5は
大変な傾斜だったというお話をしました

おまけに見上げた頂上までの道は
ほぼほぼ溶岩と砂の赤茶けた色で
木々も見えません

階段がつくられているのですが
階段って段差や幅に自分の歩幅を合わせるのが大変で

普通の山道より意外と疲れるんです

そこからバスで頂上まで送っていただくこともでき
一瞬 考えたのですが
結局 どんなにゆっくりでも
行けるところまでみんなと登ってみたくて
一緒に出発することに決めました

傾斜が急な階段道は
登り始めると結構こたえて
だんだん足があがらなくなってきましたが
一歩 一歩 と思いながら歩きました

しばらく登ると
両側にヨツバヒヨドリの花が咲き乱れていて

通り過ぎようとすると
アサギマダラが一斉に飛び立ち
私たちのまわりを乱舞して
この世ならぬ感じがしました

賽の河原を過ぎ
こまくさ平を過ぎ
三途の川をわたって

この大黒天からの登り口を
浄土口(浄土への入口)というのだそうですが

 

朦朧としながら
まわりを飛び交うアサギマダラを眺めていると
なるほどなあと
不思議な感覚におそわれました

そこからは
頂上に向かって
また果てしない石段道を
一歩一歩登っていきました

みんなは風景を眺めたり
立ち休憩時に写真を撮ったりしていますが
私はもうそんな余裕もなく
歩くだけで精一杯

先達さんについて
とにかく一歩一歩と
しぼりだすように足を運んでいました

頂上まで あと10分というところまできて
どうにも右足が持ちあがらなくなりました

これ以上 みんなを待たせたら申し訳ないと思い
私 足が動かなくなっちゃいました
ちょっと休んであとからゆっくり登って行くので

みんな先に行ってくださいというと

いいからもう少し休んで
とみんなが言い

ここまできたんだから
ぜひ一緒に行きましょうと先達さんが言い

すると はい これ!!最強の栄養剤!!と
どなたかが補水液をくださり

はい
これも!!
走りだしたくなるから!!と
今度は どこからか ビタミン粉末もいただき

ごくごくと飲み終わると
補水液が全身に染み通って

メロスのように😂
・・・歩ける・・・
と思いました

その時
どなたかが手を握ってくださり

私はその手を支えに
また一歩一歩 歩きだしていました

そしてほどなく
前をいく先達さんの

頂上ですよ!!
やりましたよ!!
登りましたよ〜!!

という声

そうです
とうとう頂上についたのでした

足はもう固まって動けませんでしたが
登れたんだという嬉しさが
じんわりと全身に広がっていきました✨😭✨

お山まいりは
よく よみがえりや生まれ直しに
たとえられるそうです

私にとっては
みんなで歩く楽しさと

しんどい時に弱音をはいて
人に甘え
助けてもらう 嬉しさと幸せを
味わわせていただいた

生まれ直しの貴重な体験でした

一緒に歩いてくれた先達さんや友達たち
この企画を支えてくれた古道の会のみなさんや
たくさんのボランティアさん 関係者のみなさんに

心から感謝いたします

蔵王権現のお札をはじめ
こんなたくさんの
プレゼントもいただきました


機会があったら
ぜひ東北にきて
蔵王古道のお山まいり
体験してみてくださいね


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