出逢い

漂流民たちが初めて食べたパンづくり

これ私のつくったパンなんです!!

漂流民パン1

塩竈のビルド・フルーガスさんが
西多賀のパン屋さん オ フルニル デュボワを会場に企画したワークショップ
「漂流民たちが初めて食べたパンづくり」。

漂流民3

江戸時代
石巻港を出港し 悪天候の中 半年間の漂流を経て
ロシアの小島に流れ着いた千石船「若宮丸」

その船に乗っていた塩竈・浦戸諸島や石巻の船乗りたちが
ロシアの人々に食べさせてもらったパンを想像しながら
小麦粉を選び、具を選んでこねました。

今をさかのぼること220年前、1793年の冬、時代は江戸時代。

石巻の回船問屋の千石船「若宮丸」が漂流し、
アリューシャン列島のロシアの小島に流れ着きました。

船には乗組員が16人。
その中には塩竈・浦戸諸島や石巻の船乗りもいました。

彼らは島の住人アリュート人に助けられ3年その地で暮らし
やがてオホーツク、そしてバイカル湖畔のイルクーツクへと移されます。

漂流者たちとしては珍しく 処分や処刑ではなく
皆で住む家を与えられ手厚い保護を受け
いつしか近隣の人々と交流しながら暮らしたそうです。

故郷を思いながら年寄りの船頭や船乗りたちが異国の地で亡くなり
気がつけば漂流から9年後。

当時のロシア皇帝の配慮で、残っていた13名の中の希望者4名が
ヨーロッパやアフリカを巡る世界一周就航船で日本に帰国し
数奇な運命の果てに、故郷の土を踏んだのでした・・・。

こんな物語があったこと、今まで知りませんでした。

漂流民4

佐藤愛由美さんのストリーテリングを聴き
レシピを考え、みんなでわいわいこね、いただいたパンを食し
全身で地元の知らなかった人々の物語を味わったワークショップでした。

漂流民5

オフルさん
おいしいパンに焼き上げてくれてありがとうございました♪
(写真は店長さんです)

震災以後 東北ではこんな
自分たちの地元の物語を掘り起こしたり
語り継いだりする試みが
広がっている気がします。

ビルド・フルーガスの高田 彩さん
すてきな企画をありがとうざいました^^

漂流民パン2

じっくりと焼いていただいた木の実やレーズンたっぷりのライ麦パン
船乗りさんたちの人生に思いを馳せながらいただきました。

この地域の物語を語り継ぐワークショップ
これからも続編があるそうです。
引き続き楽しみです^^

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明後日
7/20〜21は 「みちのくひかりまつり」です。

先日打ち合わせに行き
主催の虹乃美稀子さん 佐藤矢英さんと
改めていろいろなシンクロを感じ合ってきました。

私は7/20(日)15時頃から演奏します。
会場にはティピ(インディアンのひとびとのテント)が建てられ
当日はその中で物語を聴き 演奏を楽しんでいただきます。

会場は泉区の「杜ノ遊庭(あしびな)」さんです。

演奏の後は てうちうどんをいただき
フラや歌でみんなで楽しむましょう!!

お時間ありましたら
ぜひおでかけくださいね〜^0^

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